カニングハム・メモリアル・ハウス

西麻布交差点から根津美術館に向かって歩いていて、ふと景色がかわるところに洋館仕立ての木造建築が佇んでいる。  明治34年、宣教師の家族が日本に来た、その時2歳の子供だったエロイーズ・カニングハム、彼女が47歳から101歳(平成12年)まで住んだ西麻布2丁目の邸宅だ。彼女はクラシック音楽を通して日本の子供の情操を育てることに一生を捧げた。

 彼女は、チェコスロバキア出身の建築家アントニン・レーモンドの奥さんノエミ・レーモンドと交友があったことから、彼女の家をアントニン・レーモンドが設計することとなった。  音楽鑑賞のできる家を設計して欲しいという彼女のリクエストを受け、2階の寝室の襖を開放すると、1階のリビングが観渡せるような吹き抜けの空間とした。まさに、一戸建てのコンサートホールだ。

 室内は、ふと旧前川国男邸(江戸東京建物園)にいるような錯覚に陥る。1階の吹き抜けの空間は心を開放してくれ、隣接する根津美術館の庭の借景と合わさって、ソファーに身を沈めると、時間を忘れさせてくれる。JAZZのCDを持ち込んで一日じゅう光の移ろいを感じながら聴いていたい。

 現在、彼女の邸宅は、カニングハム・メモリアル・ハウスとして、一般社団法人青少年音楽協会(MFY)が管理・運営している。

​(2018年6月24日)

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